夏を過ぎ、9月に入ると、あちこちで虫の音が聞こえ始めます。日が落ち、涼やかな風とともに奏でられる音色。虫の声が聞こえると、秋の到来を感じる人も多いでしょう。
ここ「地球とヒトが‘笑う’映画祭」でも、虫の声がたくさん聞こえます。
夏の最後の思い出づくりとともに、秋の訪れを感じられる、風情たっぷりのフェスにようこそ。
夏フェスの舞台となる西本梅は、自然がたくさん残る山間の集落。都心部よりも季節の移り変わりを感じやすい場所です。
俳句では「虫」は秋の季語。たくさんの虫たちが奏でる音色が重なるようすを「虫時雨」と呼び、虫の音が雨のように降り注ぐようすを表しています。確かに、虫たちの声が幾重にも折り重なり、耳に届くのはさながら雨のようです。
せっかく自然いっぱいの場所に赴くのだから、秋の到来を肌や耳で感じてみてはいかがですか?
映画の間に、周囲の草むらに意識を向けてみてください。秀逸な作品から受けるのとはまた違った、自然の作り出した感動を得られるはず。
草むらから聞こえる虫の音。よく聴いてみると、何種類もの鳴き声が混じっていることがわかります。そんな音色を、聴き分けてみるのも楽しいかも。
秋に鳴く虫の声には、以下のようなものがあります。
「リーンリーン」(スズムシ)
「リリリリ」(エンマコオロギ)
「チンチロリン」(マツムシ)
「ガチャガチャ」(クツワムシ)
「スイッチョンスイッチョン」(ウマオイ)
「チョンギースチョンギース」(キリギリス)
「チンチンチン」(カネタタキ)
家にいてはなかなか虫の音を聴くのに懸命にはなれませんが、照明による照度も低く、周囲を自然に囲まれていると、自然と音や匂いに敏感になります。
日が沈み、大気が涼やかになる。風に混じる草の匂いや、虫の音色。そこには、まるで小説から一節を切り取ったかのような、秋の風情があふれています。
夏フェスは、映画やイベントの他に、自然の中で一晩を過ごす野外フェスならではの楽しみもあるのです。
子どもの頃に習った童謡「虫の声」。その歌詞の通りに、虫たちは様々な音色を奏でています。それぞれの声に耳を傾けると、歌の通りに鳴き声が聞こえて、思わず笑顔になるかも。
虫たちは、その美しい音色でパートナーを見つけます。素敵な相手を探すために奏でられるオーケストラ。私たちも、その音色のご相伴にあずかりませんか?