シネマ夏フェス「地球(ほし)とヒトが’笑う’映画祭」に参加する人は、程度の違いはあれどみんな「映画好き」なはず。しかし、「好きな映画や俳優については詳しくても、映画自体についてはあまり詳しくない」という人も多いかもしれません。
そんな人に向けて、知っておくとちょっとハナタカな映画トリビアを紹介します!
今回は、「今、当たり前に見ている映画は誰が作って、世界中で観られるようになったのか」というお話です。
飲み会や友達との会話でも、話のタネとして使えちゃいますよ。
世界で初めて映画をスクリーンで上映したのはフランスのリュミエール兄弟。
工場から従業員たちが出てくる様子を撮影した、わずか50秒の映像が世界初の映画と言われています。
『ラ・シオタ駅への列車の到着』という機関車が映し出される映像では、列車が迫って来るような映像に当時の観客は驚き、怖がる人さえもいたとのこと。
小さなころから当たり前のようにテレビや映画といった「映像」に親しんでいる現代の私たちからすると不思議な感じもしますが、大人になってからはじめて映像を見ればそういった反応になってもおかしくありませんよね。
リュミエール兄弟は映画の父とも呼ばれていますが、映画を映す最初の技術は誰が発明したのでしょうか。
そう、発明といえばあの偉人。誰もが知るトーマス・エジソンです。
エジソンが作ったのは「キネト・スコープ」という穴をのぞき込んで映画を観る装置。
1893年、キネト・スコープは発明されてからすぐに大流行し、アメリカ中の街に設置されました。
その後日本にも持ち込まれ、神戸の神港倶楽部で上映されたそう。はるばる日本にまで伝わるほどの流行ということからは、相当な人気ぶりだったことが伺えます。
しかし、一度に一人しか見ることができず、新しい映像を見るにはキネト・スコープ自体を新しくしなくてはならないため、やがて売上が落ちていきます。
1895年にはリュミエール兄弟がスクリーンでの映画上映を始めたこともあり、キネト・スコープはだんだんと姿を消していったそうです。
約120年前に誕生した映画。
CGや特殊メイクといった技術が発達した現代の映画を、当時の人達は想像できたでしょうか。
同じように、120年後にも映画があるとすれば、現代の私たちには想像もつかないようなものになっている可能性も。
シネマ夏フェスに参加する人同士で、未来の映画を予想して語り合うのも楽しいかもしれませんね。